回数券を購入・使用した時の仕訳方法
電車やバスなどの公共交通機関はPasmoやSuicaで利用しても良いのですが、回数券を使うとかなりお得です。例えば東京メトロだと、平日でも10回分の値段で11回分、休日なら14回分の回数券が購入出来ます。そこで、Cagameeを使ってJRや地下鉄の回数券を購入した時の仕訳について、確認してみます。
厳格に発生主義に基づく方法
購入時
資産項目の貯蔵品と現金科目を使い、資産計上します。
200円区間の平日回数券を現金2000円で11枚購入。
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
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貯蔵品 | 2000 | |
現金 | 2000 |
使用時
貯蔵品を減らし、旅費交通費として経費計上します。
この時の金額は200円ではなく、2000円を11枚で割った182円になります。 また、消費税計上も購入時ではなく使用時となります。
200円区間で一枚使用
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
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旅費交通費 | 182 (内消費税16円) |
|
貯蔵品 | 182 (2,000 / 11) |
簡易な方法
小額の場合は、購入時に全額費用計上する方法もあります。
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
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旅費交通費 | 2,000 | |
現金 | 2,000 |
その場合、決算時にもし余っていた場合は、資産計上します。
決算時に未使用の回数券が6枚あった。
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
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貯蔵品 | 1091 (2,000 / 11 * 6) |
|
旅費交通費 | 1091 |
簡易な方法を使用するにしても、購入時の領収書は当然ですが、使用した日時と区間も不正防止や税務調査のために控えておいた方が良いでしょう。