簿記初級 - 損益計算書

By 林耕平
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この記事では、日商簿記初級用に損益計算書の基礎を解説します。

損益計算書は、ある一定期間の事業の儲けを示す書類です。英語ではIncome statement、もしくはProfit & Loss statementと呼ばれ、略してP/Lと呼ばれます(日本ではP/Lと呼ぶことが多いです)。良く使われる期間としては、月次決算用の一ヶ月間、四半期決算の3ヶ月、中間決算用の半年間、確定申告用の1年間などがあります。

基本的な構成としては、収益 - 費用 = 利益の形を取り、事業がどのくらい儲かっているか(もしくは損しているか)を知ることが出来ます。この値がプラスならいわゆる黒字、マイナスなら赤字になります。

どのようなものがそれぞれに分類されるか見てみましょう。

収益

収益に分類される勘定科目としては、以下のようなものがあります。

  • 売上: 商品やサービスを顧客に提供することでもらう対価。
  • 受取利息:銀行預金や貸したお金に付く利子。
  • 為替差益:外国通貨を持っている場合に、為替の変動によって得られる儲け。

費用

費用に分類される勘定科目としては、以下のようなものがあります。

  • 水道光熱費: 水道代、ガス代、電気代。
  • 給料: 社員に支払う給与。
  • 家賃: 事務所の家賃。
  • 支払利息: 銀行などからの借入金に対して支払う利息。
  • 為替差損:外国通貨を持っている場合に、為替の変動によって生じる損失。
  • 法人税等: 所得税、住民税、事業税等。